PARENLEI JARGAL

Mongolia Nomad Tribe / Nomad Tribe

フェニックスでのあなたの役割について教えてください。

わたしはウランバートルの郊外で遊牧民族としてたくさんの家畜と共に暮らしています。6人の子供たちはみんな街に働きに出かけていますが、2週間ずつ街と草原を行ったり来たりする子もいれば、ほとんど街をベースに暮らしている子もいます。遊牧民といっても、いまは都市生活と両立している人も多いので、普段はこのゲルに私ひとりと、2人のスタッフで家畜の世話などをしています。
この国では1000頭以上の家畜を保有した人に勲章が与えられ、私たちもそのひとりです。他の遊牧民と助け合いながら暮らしていますが、大変なこともないし、身体が覚えたストレスのない昔ながらの暮らしが気に入っています。私が上質なカシミヤを育てて提供できるのは、家族同様に手間暇をかけて育てるから。赤ちゃんの時から栄養のある食事を与え、生まれたてのヤギがちゃんとお母さんからお乳を飲んでいるか確認してまわったり、温かい羊を一緒に飼って寒くならないようにしたりしています。そうしないと、ほとんどの子供は3日で死んでしまうのです。これを春の限られたシーズンにすべての家畜で対応するのはなかなかな大変なのよ。だから、私が手塩にかけたヤギから取れるカシミヤは上等だと、自信を持って言えるわ。子供たちも一緒ね(笑)。

仕事や会社において、これから挑戦したいこと、目指していることについて教えてください。

この暮らしで大変なのは冬を乗り切ること。でも、その先には必ず春が訪れ、大地が緑に覆われるの。朝晩は家畜の世話で忙しいけど、昼は食事をしたりゆっくりできるし、今はソーラーパネルのおかげでテレビも見られるし電話もできる。不便はないし、なににも縛られることのない自由気ままな暮らしを満喫しています。そもそも遊牧民という言葉には「1000の仕事をする人」という意味があるのです。ちょうど日本のお百姓さんのようなものかもしれません。だから、毎日が戦いで、生き抜くことが挑戦とも言えるけれど、それが日常であり、苦しいとかはあまり感じないわ。

仕事以外で挑戦していることや楽しみにしていること、趣味などについて教えてください。

子供たちが帰ってきてくれたり、人をもてなすことができる日は嬉しいわね。家の中が暖かくなるし、賑やかになるのは人生の喜びよ。季節の移ろいを感じ、天気の変化、日の変化に合わせて暮らすの。だから毎日朝が来るのが楽しみね。

あなたにとってフェニックスはどのような存在、場所でしょうか?

この大地で直接顔を見て話ができたことを嬉しく思います。私の育てたカシミヤを美しい服にして、多くの人を幸せにしてくれたら嬉しいわ。