谷添 裕二 YUJI TANIZOE

谷添ニット / 代表

フェニックスでのあなたの役割について教えてください。

私共は主に徳島ニットファクトリー様から受注を受けて、ニットパーツを専門に製造しています。現在の工場は30年以上前に父が購入した廃校で、築65年の建物です。私は19歳からこの仕事に就きました。2カ月ほど島精機で研修を受け、父からも技術を教わり、そのおかげで機械の調整やメンテナンスも自分で行えるため、さまざまなパーツに対応できるのが強みです。
特徴としては古い機械を今も稼働させているので、度目の詰まったしっかりとしたニットが作れること。多様な工程の経験をさせてもらったことで、対応力が培われてきたのだと思います。

仕事や会社において、これから挑戦したいこと、目指していることについて教えてください。

特徴と表裏一体なのですが、私共の度目を綺麗に詰めたニット製品は、新しい機械では出すことが難しい風合いです。ですから部品取り用の機材も含めていつまで稼働させてクオリティを保つことができるか、メンテナンスの腕の見せ所です。とはいえ、交換部品などが終了してしまえばどうすることもできないので、未来を見据えた準備は必要ですね。いわば50年前の技術を今も残していくことが私たちの変わらない挑戦といえます。機械を綺麗にメンテナンスしておくと、製品の仕上がりもやっぱり綺麗なんですよ。作りもシンプルだから色々な細かい調整もしやすいし、職人としては腕の見せ所をどこに持って行くか、自分たちの強みを見据えて行かなければ行けませんね。
そのためにも街のお店を見て回って、どんな形が売れているのか、どんな風合いや色合いが流行っているのかチェックしに行っています。その根底には、受注生産とはいえ、やはり良いものを作っていきたい、安くても悪いものは作りたくないという思いがあります。シンプルで綺麗なニットの編地を作り続けたいというのは、父から受け継いだプライドかもしれません。

仕事以外で挑戦していることや楽しみにしていること、趣味などについて教えてください。

父の影響で釣りが趣味です。月に2回ほど友人と釣りに出かけています。機械が止まってしまったら大変なので、携帯電話は手放せませんが、自然の中で釣り竿を投げている時間が良い息抜きになっていますね。

あなたにとってフェニックスはどのような存在、場所でしょうか?

フェニックスへの印象は「心強い」という気持ちです。実際に自分たちが関わらせて頂いた製品が売れている様子を見せてくれるのですが、東京の華やかなお店に堂々と並んでいる姿を見ると身が引き締まる思いです。こうして工場まで足を運んでくださる会社だから、私たちも顔を見て安心して仕事ができる。これからも力を合わせて色々な商品に挑戦させてもらえたら嬉しいです。今回作らせて頂いた製品なんかも、目面の綺麗さはどこにも負けない自信があります。その「あり得ない」を一緒に作れたことは大きな自信になりました。他に真似できない仕事をさせてもらえる関係として、トレンドを超えた定番アイテムをともに築けたら幸せですね。