管 玉霞 GUAN YU XIA

蘇州瑞爾楽服飾有限公司 / 総経理

フェニックスでのあなたの役割について教えてください。

私が総経理を務める「蘇州瑞爾楽服飾有限公司」は、検品専門の工場です。いわば、フェニックスがお客様に届ける製品にとって、最後の砦ですね。私たちが認めないものは、一つとしてこの工場を出ることは許しません。それはフェニックスの品質を保証するためでもあり、お客様のブランドを保証するためでもあります。ですから、私たちの合い言葉は「品質第一、効率第二」です。
完璧を目指すのが「蘇州瑞爾楽服飾有限公司」ですから、私の仕事はこの工場のすべてです。それこそ、事業計画や財務から掃除、食器の洗い物まで、すべてに参加しています。検品も営業もやりますよ(笑)。総責任者ですから。何を聞かれてもきちんとジャッジできなければいけないし、自分で気付いて自分でやらないと分からないことが増えていきます。それでは正しい判断もできないし、スタッフに教えることなんてできません。

仕事や会社において、これから挑戦したいこと、目指していることについて教えてください。

良い工場を見つけたら「蘇州瑞爾楽服飾有限公司で検品しませんか?」と声を掛けます。これは営業でもありますが、最高の工場には最高の検品所が必要なのです。ただ、効率を優先しないので黒字経営はなかなか簡単ではありません。ですから、工程に無駄がないかをいつも見直し、品質を最優先にしながらも無駄を減らす。そして、これは職場だけで意識していても駄目なのです。職場を離れても礼儀正しく、ひとりの人間としてちゃんと生活できるように教育しています。
これは、日本で暮らした3年間で学んだものなんですよ。例えば日本では小さな会社に掃除の業者は入らないですよね?みんな自分たちで片付けるし、そもそも汚さないように心掛ける。だからレアルにもお掃除の業者さんは入れていません。散らかさなければ良いし、汚れたら自分たちで綺麗にすれば良い。それは次に使う人のことを考えるということです。相手のことを考えなければ良い仕事なんてできっこないのです。自分の都合やワガママばかりを通すようでは、この仕事をするうえで嘘が出てしまうのです。だから、日頃からちゃんとしましょう!その方が気持ちいいからね!と教えています。

仕事以外で挑戦していることや楽しみにしていること、趣味などについて教えてください。

私の生活はすべて「蘇州瑞爾楽服飾有限公司」のためにあります。自分のことは全然考えていません。オフィスにも誰よりも早く来て、最後のスタッフが帰るまで会社にいます。みんなが働いている間に休むなんて、私にはできないんです。それだけ厳しい要求をしていると思うし、私の姿を見ているからみんなも一生懸命働いてくれるだと思っています。「そんな私と仕事できることが嬉しい」とスタッフに言われたことが私の励みですね。
とはいえ、リラックスタイムは麻雀とカラオケです(笑)。まぁコミュニケーションと息抜きを兼ねている部分はありますが、ほどほどですね。あと自分へのご褒美ではないですが、欲しいと思ったものは絶対に買うんです。特に洋服とか鞄、靴は大好きなので、ネットは使わず必ずショッピングに行って欲しかったものを手に入れる。これは私の最大の楽しみです。ただし、品質にはうるさいですよ(笑)。

あなたにとってフェニックスはどのような存在、場所でしょうか?

家族のような存在であり、同時に私たちをとても高く評価してくれるパートナーだと思います。でも、ここで満足しては駄目で、もっと頑張りたいと思います。目指すからには世界一、圧倒的な存在でなければいけない。そういう仕事をしているということが自信に繋がるし、気持ちいいと思えるのです。日本の皆さんと会えるときに自然に嬉しい気持ちがこみ上げてくるように、私たちは精一杯頑張っているのです。