葉 尚弟 SUNDY YE

重慶喜多針織有限公司 / 総経理

フェニックスでのあなたの役割について教えてください。

「重慶喜多針織有限公司」は、重慶にあるニットをメインとした工場で、ニットを得意とするフェニックスの重要な拠点のひとつだと自負しています。私は総経理として販売計画や営業など経営面の判断を担っていますが、もの作りに関しては精度の高いサンプルの制作や返品ゼロを目指し、目標意識を統一することも私の仕事です。
そのためにも、具体的な数値設定やトラブルの原因を絶つための整理整頓、元気な挨拶などの教育を通してみんなでビジョンを共有し、企業文化として育てていきたいと思っています。

仕事や会社において、これから挑戦したいこと、目指していることについて教えてください。

重慶は水源が豊かで水の質が良いため、ソーピングなどの仕上げがとても柔らかく仕上がります。また、湿度も高いので麻糸など湿気を必要とする製品が綺麗に編めるという特徴があります。こうした特性を最大限に活かしてお客様への提案力を高めることは今後力を入れたいですね。
また、規模的にも繁忙期と閑散期のバランスを取ることが急務なので、自社のセールスポイントとお客様のメリットをきちんと可視化してよりパワフルな環境を整備していくつもりです。そのなかでも品質は最上位の強みであるべきだと考えているので、ここから三年間は生産数をあえて制限し、効率を上げても決して品質を落とすことのない技術力のベースアップに最も注力しています。

仕事以外で挑戦していることや楽しみにしていること、趣味などについて教えてください。

いまは休むことは考えていません。フェニックスのみんなからは「早く彼女ができると良いね!」と言われていますが(笑)。まずは経営に専念できる土台作り、揺るぎない信用力、期待以上の提案力を目指しています。

あなたにとってフェニックスはどのような存在、場所でしょうか?

私はもともとファッションが大好きで、上海の貿易会社と原料会社に勤めていました。でも、やはり自分でもの作りがしたいと思ったとき、喜多さんと出会いお互いのもの作りに対する姿勢に共感して一緒にこの工場を立ち上げました。ですから、フェニックスと私たちはどれだけ距離が離れていても一心同体です。
二人でゼロからスタートした日々は忘れません。「俺たちならもっと良いものが作れる!」という想いがこの工場の原点です。その思いは今も変わることなく、この工場に脈々と受け継がれています。